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職業としての小説家

2015年の34冊目(10/11)。 村上春樹『職業としての小説家』スイッチ・パブリッシング(2015年)★★★ 結果として、今年もノーベル文学賞の受賞を逃すことになった。本書の中にも、文学賞に対する著者の考えが書かれているが、ああそういうことなんだということがよくわかる。 印象に残ったのは、オリジナリティについて書かれた…
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まんが パレスチナ問題

2015年の33冊目(9/23)。 山井教雄『まんが パレスチナ問題』講談社現代新書(2005年)★★☆ <再読> 久しぶりに手にとり再読。難しいテーマをコンパクトにまとめ、とてもわかりやすく解説している。読めば読むほど、自分の無知さ加減がわかってくる。 最近出た続編にも期待したい。 まんが パレスチナ問題 (講談社…
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東京百景

2015年の32冊目(9/21)。 又吉直樹『東京百景』ヨシモトブックス(2013年)★★★ 芥川賞受賞以来、本屋に並ぶ著者の本だけでなく、著者が紹介する本の数が多くなった。東京に出てきた若い頃からの、著者と東京の街の関わり。読後の余韻がとてもいい。中央線沿線が描かれることが多く、自分の若い頃も思い出しながら、街の風景を思い…
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戦後日本史

2015年の31冊目(9/9)。 福井紳一『戦後日本史』講談社+α文庫(2015年)★★★ 戦後70年ということで日本現代史の書籍が本屋にあふれている。著者は駿台予備校の日本史講師。私が通ったのはいまから30年近く前、教わった覚えはない。当時から、高校の近現代史の授業が手薄で、受験で苦労したことを覚えている。 400頁ある…
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保守の肖像

2015年の30冊目(8/30)。 岡崎勝久+常井健一『保守の肖像 自民党総裁六十年史』小学館(2015年)★★★ 岸信介から谷垣禎一に至る21人の自民党「総裁」の写真を見ると、その時代が見て取れる。自民党写真室の専属カメラマンである岡崎氏による35年間の歴代総裁の肖像。それぞれの政策・主義・主張は抜きにして、その人らしさを…
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ぼくは勉強ができない

2015年の29冊目(8/30)。 山田詠美『ぼくは勉強ができない』新潮文庫(1996年)★★★ 面白い。主人公の秀美君がとても素敵だ。それはいまこの歳(40代後半)になったから、思えることなのかもしれない。高校時代にこんな子がクラスにいたら、自分はどんなふうに感じただろう。 著者のあとがきにはこうある。「・・・私はこの本…
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日本の年金

2015年の28冊目(8/30)。 駒村康平『日本の年金』岩波新書(2014年)★★☆ 日本の年金制度、そして社会保障制度を知るための好適な書。現行制度の網羅的な説明はもちろん、民主党政権下の社会保障・税の一体改革の意味、政権交代後の財政再検証に伴う年金改革の停滞など、丁寧に読むと、年金のいまと今後の理解が進むはず。再読した…
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2015年の27冊目(7/5)。 谷崎潤一郎『卍』新潮文庫(1951年)★★★ 山田詠美の「賢者の愛」を読んだ後、早速谷崎を手にとってみる。本書は初めて読むが、大変面白く読めた。若尾文子、樋口可南子それぞれが映画で演じた光子はどんな感じだったのだろう。 前半の園子と光子の関係が近しくなっていく部分はどきどき。綿貫が出てくる…
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火口のふたり

2015年の26冊目(6/28)。 白石一文『火口のふたり』河出文庫(2015年)★☆☆ 前日に購入し、あっという間に読了。 著者の本をいくつも読んできただけに、近年の作品にはなかなか共感できないのが正直なところで、大変残念。「火口」の意味がわかってくるが、そういうことか。。。ストーリーにも脈絡が感じられず。 火口の…
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社会的共通資本

2015年の25冊目(6/25)。 字沢弘文『社会的共通資本』岩波新書(2000年)★★☆ 社会的共通資本とは何か。ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持する―このことを可能にする社会装置を、社会的共通資本と位置づけている。農村、都市、学校教育、医療、金融制度、地球環境という幅広いテ…
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噂の女

2015年の24冊目(6/15)。 奥田英朗『噂の女』新潮文庫(2015年)★★☆ この本はある待ち合いの時間に読了。著者らしさは変わらず、全開。登場人物の描き方、とくに地方の都市部に住む登場人物たちが、いかにもその辺りにふつうにいるような実感を抱かせる。 噂の女 (新潮文庫)新潮社 2015-05-28 奥田 英朗 …
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民宿雪国

2015年の23冊目(6/14)。 樋口毅宏『民宿雪国』祥伝社文庫(2013年)★☆☆ あっという間に読了。なんと表現していいのか。第一章を読んだ直後は、これからどんな展開になるのか、居心地の悪さとともに非常に興味をそそられるものだった。巻末の二つの対談が文庫本全体の1割以上もあり、それが残念だった。 民宿雪国 (祥伝…
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賢者の愛

2015年の22冊目(6/13)。 山田詠美『賢者の愛』新潮社(2015年)★★★ 谷崎潤一郎の『痴人の愛』がモチーフ。自分を裏切った親友の息子を自分の思いどおりにするためことで復讐を試みる、その長い年月。読みはじめたら止まらない。引き込まれること間違いなし。 賢者の愛中央公論新社 山田 詠美 Amazonアソシエイト…
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イノベーション・オブ・ライフ

2015年の21冊目(5/24)。 クリステンセン『イノベーション・オブ・ライフ』翔泳社(2012年)★★★ 2年半前に購入し、本棚に積読になっていた本で、何度か手にとり読むのをやめていた本。著者のイノベーションのジレンマは本当に面白く読んだがどうなんだろう。「(経営学の)理論を人生に役立てる」ということに対して半信半疑のま…
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人事よ、ススメ!

2015年の20冊目(5/17)。 中原淳編著『人事よ、ススメ!』碩学舎(2015年)★★★ 読みはじめたら3日足らずで読了。久しぶりに中原先生の本を手にとってみた。慶應丸の内シティキャンパスの「ラーニングイノベーション論」の講義を集録した本。実務家と研究者の講義がバランスよく取り上げられている有益な一冊。 大きな収穫は、…
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ポスト9・11/イラクの小さな橋を渡って/バグダッドの靴磨き

2015年の19冊目(5/6)。 宮内勝典「ポスト9・11」(初出2004年)★★☆ 池澤夏樹「イラクの小さな橋を渡って」(初出2003年)★★★ 米原万里「バグダッドの靴磨き」(初出2004年)★★★ 所収『戦争×文学4 9・11変容する戦争』集英社(2011年) 先日の続きを読む。 「ポスト9・11」 …
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千々にくだけて/トムヤムクン

2015年の18冊目(5/5)。 リービ英雄「千々にくだけて」(初出2004年)★★★ 小林紀晴「トムヤムクン」(初出2004年)★★☆ 所収『戦争×文学4 9・11変容する戦争』集英社(2011年) 長期の休みということもあり、以前購入した『戦争×文学』全集を手にとってみる。少しばかり思案した末、最も記憶の生々しい…
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教養主義の没落

2015年の17冊目(5/5)。 竹内洋「教養主義の没落」中公新書(2003年)★★★ 教養主義者とは、私自身に当てはまることだと改めて認識した。 著者はこの本で、近代日本社会を後景にしながら、教養主義(者)の軌跡を辿ることで、エリート学生文化のうつりゆく風景を描き、教養主義への鎮魂曲にしたいという。 教養主義は戦前と戦…
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「戦争」に強くなる本

2015年の16冊目(5/2)。 林信吾「「戦争」に強くなる本」ちくま文庫(2007年)★★★ 入門・アジア太平洋戦争という副題はその通りと思った。戦争に至る歴史的背景、軍国主義とは何か、戦争が避けられたか、そもそも戦略・国力の面、兵器・技術の面から見てどう評価するか、戦争責任の問題まで、ブックガイドでアジア太平洋戦争をわか…
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地図と愉しむ東京歴史散歩

2015年の15冊目(5/2)。 竹内正浩「地図と愉しむ東京歴史散歩」中公新書(2011年)★★★ この本が出たのは東日本大震災から半年後の9月。この頃の自分を少し振返りながら読んでみた。 上野公園や芝公園の成り立ち。青山墓地のこと。コレラが原因で三多摩が東京都に編入された話。荒川放水路と利根川のこと。第二の山手線の章。ど…
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ザ・フェミニズム

2015年の14冊目(4/25)。 上野千鶴子+小倉千加子「ザ・フェミニズム」ちくま文庫(2005年)★☆☆ 著者の本を好んで読んだ時期、フェミニズムを理解しようとし、それなりに理解できた時期があった。おそらく大学生から20代後半頃までだったか。当時から20年以上経ってこの本を読んでみると、この2人の対談が何を語っているのか…
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「働くこと」を問い直す

2015年の13冊目(4/12)。 山崎憲「「働くこと」を問い直す」岩波新書(2014年)★★☆ 労使関係の可能性を現代的に改めて問い直す、という内容。その中でも、第三話の「転機ー日本企業の海外進出」の章が秀逸。1980年代の日本企業の海外進出が、例えば米国の企業組織のあり方や労働者の働かせ方のみならず。社会システムそのもの…
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これだけは知っておきたい働き方の教科書

2015年の12冊目(4/6)。 安藤至大「これだけは知っておきたい働き方の教科書」ちくま新書(2015年)★★★ とても解りやすくためになる本。働くということを、労働経済学、さらには労働法の見地から、わかりやすく解説している。この本に挙げられている、働くことにまつわる「疑問」は、普通に過ごしているとそんなものかと思ってしま…
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おれに関する噂

2015年の11冊目(4/5)。 筒井康隆「おれに関する噂」新潮文庫(1978年)★★★ 丸善・ジュンク堂書店限定復刊ということで、店頭で見つけてすぐ購入。久しぶりに筒井康隆の短篇を手に取ることになったが、懐かしくてうれしくて、1日であっという間に読了。小説の内容はほぼ忘れていたが、表紙は本当に良く覚えている。 表題作もよ…
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ルポ電王戦

2015年の10冊目(3/14)。 松本博文「ルポ電王戦」NHK出版新書(2014年)★★☆ 一流のプロ棋士がコンピュータに負ける時代になったこと、これ自体をどのように考えたらいいのか。開発者は必ずしも将棋が格段に強いとは限らない。棋士の存在意義は何なのか。長年のあいだ将棋と付き合ってきた自分にとっても、色々と考えさせられる…
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真贋

2015年の9冊目(3/11)。 吉本隆明「真贋」講談社文庫(2011年)★★☆ 平易な言葉で物事の本質を語る、面白い本だった。再読しよう。 本の帯には、娘のよしもとばななが「自分ん親の本だということを忘れてのめりこんだ。この本を持っていれば普通の意味での迷いは消える。自分の人生に寄り添ってくれる希有な本だった」と書いてい…
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雪の断章

2015年の8冊目(3/1)。 佐々木丸美「雪の断章」創元推理文庫(2008年)★★☆ 本屋に平積みになっているのを目にして思わず購入。高校時代に斉藤由貴主演の映画を見たときに原作を読み、約30年ぶりに再読。話の内容よりもむしろ、一緒に映画を見に行った友との当時の高校時代の思い出が蘇ってきた。斉藤由貴の「情熱」の歌詞を口ずさ…
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キャリアのみかた 改訂版

2015年の7冊目(2/11)。 阿部正浩・松浦寿和「キャリアのみかた 改訂版」有斐閣(2014年)★★★ 本の帯に「就活・就職を控えたすべての学生の必読書!」とあるが、多くの働く人にお薦めしたい本。 人事労務管理の実態を踏まえ、豊富なデータにより、主に雇用される立場としての個人のキャリアを順を追って概説した本。大変面白く…
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労働法の基本

2015年の6冊目(2/1)。 山川隆一「労働法の基本」日経文庫(2013年)★★☆ 労働法の全体像をざっくりつかむのに好適。著者の主張は抑えつつ、手堅くまとめた、正攻法の入門書という感じ。初学者におすすめ。 労働法の基本 (日経文庫)日本経済新聞出版社 山川 隆一 Amazonアソシエイト by
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人事と法の対話

2015年の5冊目(1/18)。 守島基博+大内伸哉「人事と法の対話」有斐閣(2013年)★★★ 人事管理と労働法の研究者の対談。大変面白く、かつ、ためになる本だった。研究者としては一流のお二人であり実績も十分でありながら、意外に専門分野を越えた知識、実情を詳しく知っているというわけでもないのだな、と思った。それが逆にこの対…
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